研修を受講して

研修を受講して

医療法人中山会 宇都宮記念総合健診センター 保健師長
大宮 司実生子

医療の現場でも接遇の重要性が認識されるようになり、医療職であっても接遇についてご指導いただくことも稀なことではなくなりました。

中でも当センターのような健診機関は、受診される方の多くが就労されており、接遇について意識の高い方も多くいらっしゃいます。そのため検査や結果など医療の質だけではなく、接遇についても質の高さが求められると考えています。当センターの保健看護部では、その点を重要視し勉強会の開催や日々の現場指導で接遇の向上を図ってきました。

接遇が必要な場面は採血など検査業務だけでなく、スタッフ同士のやり取りや見えないカーテンの向こうの会話も当てはまります。営業時間のほとんどが該当すると言えます。また育児や介護に伴うスタッフの入れ替わりも加わり、以前より接遇の質に個人差を感じるようになりました。

先日、小山さんの講義を保健看護部全体で受講しました。講義では接遇の重要性や対応に注意が必要なタイプなどの知識や実際の場面を例にした技術、また具体的に技術力を上げるためのワークなどをわかりやすく、かつ和気あいあいとした雰囲気で学べました。健診業務での具体的な事例だったためすぐ実践できるものでスタッフの反応もよく、また一緒に受講することでスタッフの理解度の把握もできました。今後のスタッフの指導にも役立てていけそうです。接遇は知識や技術として必要なものであるとともに、コミュニケーションを円滑にする道具であると思います。日ごろから意識するだけでなく、再確認として勉強会や講義を受けることは刺激になると感じました。新しい看護の知識や技術を取得していくことと同じく、これからも接遇の向上に努めていきたいです。