金沢大学附属病院 放射線部
前技師長 山本 友行 様
先日、先生に「医療安全のための良いコミュニケーションのすすめ」と題して主に放射線技師を対象としたご講演をいただきました。一見、接遇と医療安全は無関係のように思われますが、コミュニケーションエラーに起因するインシデントが沢山あることを見出します。また、インシデントから発展する医療訴訟もコミュニケーションエラーと大きく係わっていると思います。
私が今まで受けた接遇講演は事務員、受付向けのホテル従業員のような接遇法であり、どちらかといえば外面的な手法や相手が嫌がらない程度の消極的な動機からの接遇法の講義であったように思えます。
従って今回も‥‥と思いました。しかし、先生は病院内のいろんな部署での実状を良く知っておられ、放射線技師を含むコメディカルの立場を十分理解した上での講演をしていただきましたので大変有益な時間を過ごすことができました。
接遇がなぜ必要か、その結果がもたらすものは何かなどの接遇理論の解説とその積極的な動機について教えていただきました。接遇の動機およびそこから派生する効果は結局人と人、患者さんと医療人との信頼関係を構築することであり、こころとこころのコミュニケーションが接遇の原点であると知らされました。
良いコミュニケーションを心掛け、良い医療、安全な医療を目指したいという気持ちが私をはじめ受講者一同が感じたことと思います。先生、貴重な講演有難うございました。
講演会:第2回放射線部門医療安全セミナー
医療法改正をふまえた放射線部門における安全の質管理とは
日本放射線技術学会 中部部会:http://jsrt-chubu.org/index.cgi